外壁選びで後悔しない!ガルバリウムのメリットとデメリット

ガルバリウムのまとめ
  1. ガルバリウムはシンプルでカッコイイデザインの家にしたい方におすすめ
  2. 他の金属製外壁と比べると圧倒的にサビにくい構造
  3. 細かいデザイン性が欲しい方や個性的な見た目にしたい方には不向きな外壁材

リフォームやリノベーション、新築住宅を建設するときにも、悩みの種となるのが外壁選び。

多くの外壁の種類から「ガルバリウム」を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?外壁選びはコストに大きく関わってくる上、一生を共にするマイホームの見た目を左右するからこそ後悔したくない方も多いはず。

そこでこの記事では、ガルバリウムのメリットとデメリットについて徹底解説!ガルバリウムがどんな外壁材で、どのような特徴があるのかについてご紹介するので、外壁選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ガルバリウムとはどんな外壁なの?

ガルバリウムのポイント
  1. メタリックな外観が人気
  2. 色も豊富にあるため、好みに合わせて選べる
  3. 耐用年数が長い

ガルバリウムとは金属製の素材のことで、正式にはガルバリウム鋼板(こうばん)と呼ばれています。

住宅の外壁や屋根に使用されていることが多く、スタイリッシュでモダンなデザインから近年人気急上昇中の外壁材です。

しかし、木造住宅が一般的な日本では、ガルバリウムを使用した住宅が増えたのはここ数年。ガルバリウムがどういった外壁材なのかよく分からないという方も多いはずです。

そこで、メリット・デメリットを解説する前に、ガルバリウムの特徴や人気のポイントについてご紹介していきます。

メタリックな外観が人気

金属製であることから他の外壁材と比べて、スタイリッシュさを演出できるガルバリウム。その珍しさやカッコよさが注目を集め、近年住宅の外壁に使用する方が増えています。

日本の住宅街を見ると、圧倒的に木造住宅が多いです。その中で、外壁に金属製のガルバリウム鋼板を使用することで、ひときわモダンなデザインを演出できることが人気のポイントです。

ガルバリウムを使用することでメタリックな外観を実現できるので、シンプルでカッコイイデザインの家にしたい方は必見です。

色も豊富にあるため、好みに合わせて選べる

アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%から出来ているガルバリウム。金属というと、シルバー系の外観をイメージする方が多いのではないでしょうか?

しかし、シルバーだけでなく多彩なカラーラインナップから選べるところもガルバリウムが人気の理由です。

実際にどのようなカラーがあるのですか?

事務員

浜崎編集長

一般的には黒やグレーが多く、ホワイト系・ネイビー系・ブラウン系が豊富です!また、緑や赤などの奇抜なカラーを取り扱っている会社もあります。

カラーの種類が多いガルバリウムですが、最近ではマットなダーク系カラーで統一した近代的なデザインが人気となっています。

耐用年数が長い

金属製の外壁材は、サビやキズに弱く長持ちしないという印象がありませんか?しかし、ガルバリウムはトタンなど他の金属材と比べると、圧倒的に長持ちします。

主要な外壁材の耐用年数
  • ガルバリウム:25年~35年
  • 木材系:20年~30年
  • モルタル:30年
  • タイル:30年~40年
  • コンクリート:50年以上

※使用環境によって大きく前後します

一般的な外壁材の耐用年数は30年前後と言われており、ガルバリウムも25年~35年と同程度の耐久性があります。

注意

ガルバリウムに限らず外壁材にはメンテナンスが必要不可欠。定期的にメンテナンスを行うことによって、上記の耐用年数となるのでご注意ください。

メンテナンス頻度は外壁材によって異なりますが、ガルバリウムの場合は約10年おきにメンテナンスを行うことが推奨されています。

外壁をガルバリウムにするメリット

外壁をガルバリウムにするメリット
  • 人とは違ったおしゃれな見た目にしたい場合におすすめ
  • 耐久性があるので、こまめなメンテナンスをしなくても良い
  • 金属製の外壁の中ではサビにくい

続いて、外壁にガルバリウムを使用するときのメリットについてご紹介します。

ガルバリウムが選ばれるようになった背景には、デザイン面に加えて様々なメリットがあるからこそ人気であると言えますよね。

ご自身がマイホームの外壁に求める条件や、好みの雰囲気に合うかをしっかりと見極めるためにも、ガルバリウムのメリットをぜひチェックしてくださいね。

人とは違ったおしゃれな見た目にしたい場合におすすめ

外壁にガルバリウムを使用している住宅は近年増加しているものの、まだまだ少数派。一般的な住宅街の中では、個性的な部類に入るのではないでしょうか?

ガルバリウムを使用すると、日本住宅の中では珍しいシックな外観にすることが出来るので、人とは違ったおしゃれな見た目のマイホームを作りたい方にはピッタリです。

また、ガルバリウムは外壁だけでなく屋根にも使用することができます。そのため、外壁と屋根に同一カラーのガルバリウムを使用すると、住宅全体を白や黒で統一したスタイリッシュなデザインを簡単に演出できます。

耐久性があるので、こまめなメンテナンスをしなくても良い

ガルバリウムに限らず、ほとんどの外壁材にはメンテナンスが必要不可欠です。

張り替えや塗り直しなどの大きなメンテナンスは10年〜20年に一度必要ですが、こまめなメンテナンスが重要になる外壁材もあります。

しかし、ガルバリウムには耐久性があるため、こまめなメンテナンスをしなくても劣化が少ないとされています。剥がれたりしにくく紫外線の影響を受けにくいため、綺麗な外観を保ちやすい外壁材です。

こまめなメンテナンスは一切しなくても大丈夫ですか?

事務員

浜崎編集長

可能であれば月に数回の頻度で汚れを洗い流すなど、こまめなメンテナンスをするとより長持ちします。

金属製の外壁の中ではサビにくい

金属製の外壁材において、大きな懸念点がサビ。外壁がサビてくると、住宅の見た目を大きく左右するため、非常に重要なポイントです。

ガルバリウムは他の金属製外壁と比べると、圧倒的にサビにくい構造となっています。表面にメッキ加工がされているので、アルミニウム・亜鉛・シリコンから出来た素材の上に膜がある状態となり、サビを防いでくれます。

スタイリッシュなデザインにしたいけど、金属製のサビが気になるという方が、ガルバリウムを選択するケースも多数。デザイン性と機能性のバランスが取れた外壁材だと言えますね。

金属材ということは、サビが出る可能性もありますよね?

事務員

浜崎編集長

その通りです!詳しくはデメリットのところで解説しますが、環境によってはサビが出る可能性があるのでご注意ください。

外壁をガルバリウムにするデメリット

外壁をガルバリウムにするデメリット
  • 傷や凹みがつきやすい
  • サビが気になることも
  • 夏場は表面が高温になる
  • 表面のデザインは選択肢が少ない

スタイリッシュで一目置かれるデザインを実現できると人気のガルバリウムですが、金属素材ならではのデメリットもあります。

これから長く付き合うことになるマイホームの外壁。外壁材にガルバリウムを検討している方は、メリットだけでなくデメリットもしっかりと確認した上で、慎重に選ぶことが大切です。

ここからは、外壁にガルバリウムを使用するときのデメリットについてご紹介するので、後悔しないためにもぜひチェックしてくださいね。

傷や凹みがつきやすい

ガルバリウムは金属製の外壁材であることから、金属製以外の外壁材と比較すると、キズや凹みがつきやすいです。

たとえば、壁にボールが当たってしまった場合や飛んできた石や台風による被害など、思わぬところで凹んでしまう可能性があります。

他の外壁材より外からの衝撃に弱い上に、凹みを直す補修はかなり難易度が高いためリペアが困難です。また、仮に修復できたとしても、特別な工事なので費用がかさみがちなのは大きなデメリットですね。

MEMO

補修工事ができず後悔してからでは遅いので、施工業者に凹みができたときの対策や補修に関して聞いておくと安心できます。

浜崎編集長

しかし、他の外壁材で問題となることが多い「ひび割れ」の心配がないという特徴もあるので、メリットとデメリットを比較しつつ検討しましょう!

サビが気になることも

ガルバリウムのメリットで他の金属材よりもサビにくいことをお伝えしましたが、住宅の環境や使用方法によっては、サビが出ることもあります。

サビやすい条件
  • 近くに鉄を扱う工場がある
  • 海が近い
  • キズがたくさんついている

これらの条件を確認せずに外壁にガルバリウムを使用して後悔した…という方もいらっしゃるので、ガルバリウムを使用する場合は必ず確認をしてください。

空気中のホコリの中にある鉄が外壁についた場合、サビが進行することも。周りに鉄分が出る場所(工場・駐輪場・工事現場など)があるときは要注意です。

また、海の潮風に含まれる塩分でガルバリウム鋼板が酸化するケースもあります。海の近くに住宅がある方は、周りの住宅の外壁をチェックしたり、地元の施工業者に確認したりすることが大切です。

サビが出やすい場所以外なら、サビる心配がないということですか?

事務員

浜崎編集長

深いキズが出来てコーティングが剥がれるとサビが出やすくなります。サビにくい性質があるとはいえ、ガルバリウムを外壁材にする場合、キズをつけないよう丁寧に扱わなければいけません!

夏場は表面が高温になる

金属製で熱を通しやすいガルバリウム。直射日光にさらされると高温になるため、家の中に熱が伝わりやすく暑いと感じるケースがあります。

一般的な外壁材と比較すると非常に温度が上昇しやすいので、冬場は保温性が保たれるというメリットがある一方、夏場は暑いというデメリットがあります。

しかし、断熱機能を充実させることで、暑い問題に関してはある程度の対策が可能。そのため、外壁にガルバリウムを使用する場合は、断熱材の導入が必要不可欠だと言えますね。

ガルバリウムを使用したい時は、断熱材を別で探す必要があるということですか?

事務員

浜崎編集長

断熱材がマストのガルバリウム鋼板は、断熱機能を施した断熱塗料を塗ってあるものや最初から断熱材とセットで販売されているケースが多いです!

表面のデザインは選択肢が少ない

ガルバリウムのメリットでカラーバリエーションが多いとご紹介しましたが、カラーは選べるものの複雑な模様やデザインはありません。

ガルバリウムは基本的に真っ平な板となっているので、見た目はシンプルです。細かいデザイン性が欲しい方や個性的な見た目にしたい方には不向きな外壁材だと言えます。

黒やグレーなどマットな色合いを外壁に使用する方が多いガルバリウムは、近未来的でスタイリッシュなデザインが特徴となっているため、シンプルでカッコイイ見た目にしたい方には最適です。

カッコイイと話題で近年外壁に使用する方が急増しているガルバリウムですが、どのようなデザインにしたいのかによっても向き不向きがあるので、慎重にご検討ください。

まとめ

外壁材として人気急上昇中のガルバリウム鋼板について、メリットとデメリットをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

今回の内容をまとめると、ガルバリウムが向いている方は下記の通りです。

こんな方におすすめ
  • スタイリッシュでカッコイイ見た目にしたい
  • サビにくくキズに強い、耐久性の優れた金属材を使いたい
  • 冬に暖かい外壁材が良い

ガルバリウムのメリットはたくさんありましたが、やはりスタイリッシュなデザイン性が人気の理由です。「自分の思い描くマイホームのデザインにぴったり!」という場合は、検討の余地がありますね。

しかし、マイホームをどのようなデザインにしたいのかやどこまで機能性を重視するのかによって、最適な外壁材は異なります。

大切なマイホームの見た目を大きく左右する外壁選びで後悔したくない方も多いはず。失敗しないためにも、ご自身の理想のデザインを明確にして、機能面や住宅環境にしっかりと配慮しながら決めることが大切です。