外構工事とは？工事内容と費用相場、エクステリアとの違いや安くする方法

マイホームの建築には住まいだけではなく敷地内における工事のことも考えなければいけません。外構工事といわれるものですが、住まいの建築において外構工事もしっかりと計画を行わなければ自分好みのマイホームは建築できません。では外構工事にはどのようなものがあり、どのような費用がかかるのでしょうか?この記事では外構工事にスポットを当て、工事内容や費用の相場、安くする方法などについて詳しく解説します。

外構工事とは

まずは外構工事の定義について解説しましょう。外構工事とは建物の外側で敷地全体の工事を行うことを指します。たとえば敷地との境界に塀やフェンス、門柱、駐車場などの土木工事も含めた工事が外構工事です。一般的に戸建ての販売を行っている場合、戸建ての金額だけ表示していて外構工事は別途と記載されているケースも珍しくはありません。これは戸建て自体はハウスメーカーが建設業を請け負います。

しかし外構工事に関しては外構の専門業者を選ぶ人も多いからです。外構屋ともいわれていますが、外構屋とは外構工事を専門として外構に関するさまざまな工事を行う専門業者を指します。外構工事も戸建ての販売費用まではいきませんが、工事費用は決して安くはありません。

戸建ての金額だけ考えていて外構工事がかかるとは思っていなかったといったケースもあるのでトータルの費用をあらかじめ計算しておきましょう。外構工事も含めた総トータルの金額に対して住宅ローンをどう借りるのかといった点も非常に大きなポイントになります。

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エクステリアとの違い

戸建ての建築においてエクステリア工事という言葉を聞いたことはないでしょうか?外構工事とはエクステリア工事のことではないかと思っている人も多いのですが、少し意味合いは異なります。エクステリア工事と対をなすインテリア工事についてまず説明します。インテリア工事というのは部屋内の内装においてテーブルやソファ、カーテンなど部屋内の空間をデザイン性豊かな造りにすることです。エクステリア工事は部屋内ではなく外構部分において、装飾性のある造りにすることを指します。

例えば駐車場のカーポート、デザイン性のあるフェンスや門扉の設置といったところが当てはまるでしょう。エクステリア工事のポイントは、どのように外構スペースを有効的に活用するかという点です。駐車する車の台数や自転車を駐輪する台数、子供たちの遊ぶ場所には芝生をはるなど、単純な外構工事ではなく快適性などを追及した工事をエクステリア工事といいます。エクステリア工事も含んだ総称が外構工事といった位置づけでしょう。

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外構工事にかかる費用と概要

外構工事は大まかな総称ですので敷地の広さや形状によって外構工事の費用は大きく変わります。また、どのような外構工事を行うかによっても金額は大きく変わるといえるでしょう。しかし、ほとんどの外構において行わなければいけない工事があり、必ず行う工事の内容と金額だけでも把握しておくと外構工事の目安が付きやすいです。ここからは外構工事の中でもそれぞれかかる工事内容や費用はどの程度かといった点について解説します。

フェンス：幅200cmで約5万円

ほとんどの外構工事で必要なのがフェンス工事です。敷地内にフェンスをつくり外部からの侵入防止や境界の区切りといった目的でフェンスを設置します。フェンスの種類はさまざまですが、アルミ形材やアルミ鋳物、人口木、スチールといったところがよく使われている素材です。特によく利用されているのはアルミ形材でしょう。加工しやすく軽くても耐久性がある点がフェンスとして適性があり利用されています。

大まかな工事金額は素材により若干異なる部分はありますが幅200cmで5万円くらいを目安で考えておきましょう。フェンスを10m設置したいとなると25万円程度を見込んでおくと目安となります。

駐車場：カーポート設置１台で約50万円

次に外構工事で良く行われるのが駐車場工事です。場合によってはカーポートを設置して車を強い日差しや雨風、雪などから守ります。カーポートを設置することで汚れを防ぎ、暑さからも守ることができますので、車の劣化を防ぐことにも繋がるでしょう。カーポート設置はエクステリア工事の一環ともいえます。

カーポートの設置費用も素材や広さによって若干異なりますが50万円程度を見込んでおきましょう。駐車スペースに関しては、コンクリート工事で1㎡あたり1万円程度、アスファルトの場合は1㎡あたり5,000円程度が目安です。25㎡程度を駐車スペースにしたい場合はコンクリートで25万円。アスファルト工事で13万円程度の工事費用を見込んでおきましょう。

門扉・門柱：約30万円

門扉や門柱工事も良く行われる外構工事です。門扉や門柱はサイズやデザインなどでも大きく変わります。一般的な大きさでみると門扉と門柱、インターホンの工事で30万円程度を見込んでおくといいでしょう。しかし前述しましたが、デザインや広さで全く異なります。逆にコストアップやコストダウンの調整も図ることができる部分です。

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外構工事費用は高い！少しでも安くする方法

外構工事は自分好みで自由に造ることもできますが、気づかないうちに金額がオーバーしてしまわないよう予算をしっかりと決めておくことがポイントです。それでも妥協したくなくて予算オーバーしてしまうこともありますよね。そんな場合、いくつかの方法で安く仕上げることができる可能性があります。外構工事を安くする方法にはどのようなものがあるのでしょうか?ここからは外構工事を安く仕上げる方法について解説します。

自分(DIY)で作業する

外構工事を自分で行うことにより安く仕上げることが可能です。しかし外構工事全てはやはり不可能ですので、自分でできる範囲をDIYで行います。どのような範囲がDIYでできるのかというと、庭の芝はり、アプローチの砂利やレンガ敷きなどはDIYが可能です。ただし比較的簡単な工事とはいえ、質が悪ければ後々の外構工事に大きく影響します。

ただ単純に費用を下げたいということだけでのDIYだと、外構工事が完成したときに仕上がりが悪く後悔する可能性もあります。なるべくなら専門業者による外構工事が望ましいので、DIYも手を抜かず、きちんと行いましょう。

外構工事を行う時期を検討する

極端なことを言うと外構工事は、すぐに全てを行わなくても問題ありません。例えば駐車場のスペースを確保してとりあえず砂利敷きとして使用し、後からコンクリート工事やアスファルト工事を行っても問題がありません。遊び場に芝を張りたい場合でも、遊び場スペースだけを設けておき、芝張りは後から行っても大きな問題はないでしょう。

安全面や防犯面といった部分は先に行わなければいけませんが、後から外構工事をしても問題がない部分に関しては後回しにすることで外構費用を安く抑えることができます。入居して生活スタイルを決めた後に外構工事を行うことで、より快適な仕様にすることができるといったメリットもあるでしょう。

素材や商品のグレードを下げる

外構工事のコストダウンを図りたい場合は素材の質を少し検討することで安くすることも可能です。外構工事は広さや外構工事の種類によって大きく異なると前述しました。どうしても譲れない部分は希望通りの材質を利用するとしても、妥協できる部分は妥協してワンランク材質を落とすことを検討しましょう。

しかし耐久性に関してはなるべく強い材質を選ばなければ、結局早めの修繕や交換となりますので結局割高になってしまいます。耐久性なども踏まえた材質のコストダウンを検討しましょう。

建物工事と一緒に住宅ローンを組むことも検討しよう

戸建ての費用と外構工事は別の価格なので別の専門業者に依頼することも可能と前述しました。しかし外構工事も戸建て工事を行うハウスメーカーや工務店に一括発注することで、あわせて住宅ローンの申し込みを行うことで安い金利で融資を受けることが可能です。外構工事を別にして、ローンを組むとなると、信販系のローンなどを受ける可能性があり金利が住宅ローンより高くなってしまう場合があります。

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まとめ

外構工事は建物の外側で敷地の範囲内を行う工事のことを指します。戸建ての価格には外構工事別と表示されているケースが多いので、しっかりと理解しておきましょう。外構工事ではフェンスの設置や駐車場の整備、門柱や門扉の設置などといった工事が考えられます。決して安くはない費用になりますので資金計画の中に組み込んでおく必要がありますが安く抑えることも可能です。

方法としては自分でできる部分はDIYで行うことや、ある程度居住しながら徐々に行う、材質などをコストダウンするといった方法で安くすることが可能です。また戸建ての建築と外構工事をセットで行うことで金利の安い住宅ローンに組み込むことなどを検討してみてはいかがでしょうか?耐久性なども踏まえたコストダウンを考え、快適な生活が送れるような外構に仕上げたいものですね。