- 一般的には、階数、方角、位置、間取り、収納などを選ぶ基準にしている人が多い
- 住宅ローン控除の申請は忘れずに行うこと
- 実際の登記簿や住宅ローン控除の広さは内法面積で算定する
マンションを選ぶときに部屋ってどのようにしてみんな選んでいるのでしょうか?
選び方は人それぞれですね。考えられるだけでも階数や方角、間取りなどといった選び方が一般的でしょう。
どんな選び方があるのかを詳しく知りたいですね。
マンションを購入する場合、特に新築マンションを購入するときに部屋数が多いので、どこの部屋を購入するのかという点が悩みどころのひとつですね。選び方は人によってさまざまですが、せっかく購入するマンションで選び方に失敗したくはありません。この記事ではマンションを選ぶときにどのような選び方があるのか?複数の選び方を解説します。また住宅ローン控除や面積の注意点などもあわせて解説しましょう。
マンションの部屋で知っておきたい選び方
マンションの選び方は一般的に5つの選び方を組み合わせて部屋を決定しています。
- 階数で選ぶ
- 方角で選ぶ
- 部屋の位置で選ぶ
- 間取りで選ぶ
- 収納スペースで選ぶ
これらの選び方を複数検討して最終的に部屋を選ぶ人が多いでしょう。これらの選び方についてひとつひとつ掘り下げてみましょう。
マンションの部屋は階数で選ぶ
マンションの住み心地は階数によっても大きく異なります。1階を好まれる場合はエントランスに近いので外出が非常に便利です。小さい子供さんがいる場合なども高層階による落下の心配や子供の足音を心配する必要がありません。また、1階には専用庭が設置されている場合が多く、専用庭でのガーデニングや子供を遊ばせることもできます。
1階は高層階に比べ金額が安い点も特徴といえるでしょう。エレベータ付きのマンションは低層階が安く高層階が高い価格設定となっています。子供さんが小さく購入金額を安くしたい場合には1階を含む、低層階を好まれる人が多いようです。
逆に高層階のメリットは眺望の良さや日当たりのよさです。低層階にありがちな人の目を気にすることが少なく、防犯面でも低層階よりは安心だと思っている人が多いようです。最上階だと上階の足音を気にする必要もなく防音面で選ばれることも多いので、静かな生活が楽しめます。
マンションの部屋は方角で選ぶ
方角についての選び方を見てみましょう。最も人気のある方角は南向きに面している部屋です。日当たりが一日中良く特に高層階との組み合わせで晴れた日は日の光を浴びながらの生活を楽しむことができます。普段、家にいることが多い人で毎日明るい日の光を浴びながら生活したい人は南向きを選択する人が多いです。
しかし今までは南向き信仰といっていいくらい南向きの人気が高かったのですが近年では他の方角を好む人も増えています。北向きは日の光があまり当たりませんが、日中家にあまりいない人に関係はなく、北向きの部屋は価格が安いケースがとても多いのです。しかも近年日当たりの厳しさを毛嫌いしている人は好んで北向きを選択されています。
東向きは午前中日があたりますので午前中に洗濯などを済ませておきたい方や、太陽の光で目覚めたいといった人に向いています。西向きは午後から日が当たるので、午後から活動する人に好まれるといえるでしょう。
マンションの部屋の位置で選ぶ
マンションの位置での選び方とは中部屋と角部屋の違いによる選び方です。角部屋の特徴は窓が多く日の光を浴びやすいという点です。リビング部分と角に面した部屋の2面にベランダが設置されており、風通しが良い点やベランダが広々と設置されているマンションならば、ベランダで日光浴しながら読書したりすることも可能です。
中部屋の特徴としては角部屋と同じ間取の場合、価格が安いことが挙げられます。ベランダが何か所もあると小さい子供さんがいる家庭では、目を離したすきにベランダへ行ってしまう場合があり、落下の心配をしなければいけません。また日の光が角部屋に比べ入りにくいので、日差しを敬遠している方には好まれます。
マンションの部屋は間取りで選ぶ
間取りで選ぶ人も非常に多いといえるでしょう。同じ間取でもカウンターキッチンタイプと普通に壁にキッチンが設置されているタイプでは好みが大きく分かれます。リビングが広く取っている間取りを好む人もいれば、各部屋に十分な広さを取っている間取りを好む人もいるでしょう。
また南面に3部屋が並んでいる間取りが好まれるケースも非常に多いし、可変間仕切りを利用しさまざまな間取りに変えることができる様なつくりも増えています。いずれ部屋リフォームをするので特に大きなこだわりがないという人もいるのです。
マンションの部屋は収納スペースで選ぶ
収納スペースの広さで選ぶという人も最近増えています。休みの日にアウトドアを楽しみたい人は収納スペースが多い方を選ぶでしょう。せっかく部屋数が多いマンションを選んだとしても収納スペースが狭いため、ひと部屋荷物置場としてつぶしてしまうことにもなりかねません。基本的に収納スペースは多い方が好まれます。
しかし逆に、あまりモノに固執していない人は収納を少なくして、ひと部屋の広さを重視するケースもあるでしょう。収納スペースは多いに越したことはありませんが部屋の広さがどこまで制限されるのかが大きなポイントです。
マンションは部屋によって住宅ローン控除の対象に
本当にマンションの選び方は多種多様ですね。購入する人のライフスタイルが大きく影響しますので、どの部屋が正解ということはないようですね。
そうですね。例えば部屋番号に4や9が入ると嫌だという人もいますよ。しかし、それでも人気の間取りや広さ、方角というものがありますので、建築会社も人気でおしゃれなスタイルにしようと、さまざまな取り組みを行っていますよね。
マンションを購入したあと住宅ローン控除が使えると聞きましたが住宅ローン控除ってどのようなものでしょうか?
マンションを購入した際、忘れてはいけないのが税金の軽減措置です。特に住宅ローン控除は一定期間メリットを受けることができるので必ず申請したいものです。では住宅ローン控除とはどのような恩恵を受けるのでしょうか?
住宅ローン控除とは
住宅ローン控除とは住宅ローンを用いて個人がマンションなどの住宅を購入した場合やリフォームを行った場合に、一定要件を満たせば所得税を控除できるといった仕組みです。まず一定要件をまとめましょう。
- 購入したマンションに6ヶ月以内に居住すること
- 控除を受ける年の所得が3,000万円以下であること
- 住宅の床面積が50㎡以下であり、かつ床面積の半分以上が居住用であること
- 10年以上の住宅ローンを組んでいること
- 居住した年の前後2年間に長期譲渡所得の課税特例を受けていないこと
これらの要件を満たすと購入した翌年から今後13年間において、毎年末の住宅ローン残高の1%が、所得税から控除されます。今までは10年間でしたが消費税が10%になった年以降に購入した人は13年間の住宅ローン控除を受けることが可能です。
注意したい壁芯面積と内法面積について
住宅ローン控除で注意したいのが上記に挙げた一定要件の内、床面積が50㎡以下であるという点です。マンションの広さを見る場合、内法面積と壁芯面積の2種類があります。ここで双方の違いを見てみましょう。
- 内法面積・・・・内壁の内側で寸法を測る面積
- 壁芯面積・・・・内壁の中心から寸法を測る面積
壁芯面積の方が内壁の中心より測るので実際の居住面積よりも広く表示されています。マンションの募集時には壁芯面積で表示されていることが多く実際の登記簿や住宅ローン控除の広さは内法面積で算定します。
つまりマンション購入時は50㎡以上と表示されていたとしても実際の登記簿上は50㎡以下だったというケースがあり、この場合、住宅ローン控除は受けられません。
まとめ
マンションの選び方は人それぞれでライフスタイルにより自分に合った部屋を選びましょう。一般的には、階数、方角、位置、間取り、収納などを選ぶ基準にしている人が多く、それぞれにおいてメリットがあります。これらの選び方を参考にするといいでしょう。
またマンションを購入した際に忘れずに行いたいのが住宅ローン控除の申請です。一定の要件を満たすと毎年のローン残高の1%が所得税から控除されます。現在は消費税の増額に伴い10年間の住宅ローン控除が13年間に延長しています。一定要件をしっかりと把握して特に広さにおいては内法面積と壁芯面積の違いなどに注意しながら申請を行いましょう。この記事がマンション選びの参考になれば幸いです。