中古マンション選びで必ずチェックしたい『リセールバリュー』

この記事のざっくりしたポイント
  1. リセールバリューが低いと購入金額で売却できない
  2. リセールバリューが高い駅とは
  3. リセールバリューが高い条件とは

中古マンションを購入しようかどうか迷っている時、重要な判断の要素として、価格ももちろん重要ですがそれより大事なのがリセールバリューです。

リセールバリューが低い場合、売りたいと思っても思ったような金額で売れないということになります。

今回は、中古マンション選びで最も重要でしっかりチェックしなければならないリセールバリューについて解説していきます。

どうしてリセールバリューが重要なのか?

リセールバリューという言葉を知らないという方もいらっしゃるかもしれませんが、リセールバリューとは、購入したものを再販する時の価値や価格の事です。

中古車販売などで使われる事も多く、中古マンションの売買でもリセールバリューという言葉が使われるケースが増えてきました。

中古マンションのリセールバリューを知ることで、価値が下がらない資産としての中古マンションを購入することができるのです。

リセールバリューの数値とは?

ネットでリセールバリューを調べると次のような表が検索でヒットします。

順位 駅  名 リセールバリュー 順位 駅  名 リセールバリュー
1 馬喰横山 155.2% 13 赤土小学校前 130.7%
3 京成曳舟 145.3% 16 九段下 129.1%
6 岩本町 144.0% 19 八丁堀 128.4%
9 表参道 136.2% 21 恵比須 127.9%

2017年東京中古マンションリセールバリュー(抜粋)

東京23区内では、リセールバリューの数値が100%を大きく超える中古マンションもたくさんあります。例えば、2017年度に1位になった馬喰横山だとリセールバリューが155.2%です。

金額に換算すると1,000万円で10年前に購入した中古マンションが1,552万円で販売されたという計算になります。単純に10年住んだ中古マンションが購入時の1.5倍程で売れるのですから、すごくお得な中古マンションだったという事です。

このようにリセールバリューの数値が高いということは、中古マンションを購入する際の目安にもなります。

価格が高くてもリセールバリューが高い方が良い?

中古マンションを購入する際、立地条件や交通の便は良いけど、価格が高くてあきらめてしまう事も少なくありません。しかし、立地条件や交通の便を妥協してしまうとリセールバリューの数値が下がってしまいます。

駅までの所要時間別リセールバリュー

最寄り駅までの所要時間で比較したリセールバリュー (首都圏の一例)

ご覧のように最寄り駅まで近いとリセールバリュー値が高くなっています。

資産価値が下がらないからリセールバリューが高いと安心?

確かに、中古マンションを購入する際、予算があって価格で決めるのが普通ですが、リセールバリューが低いと再販した時に安い価格でしか売れません。

例えば、上の図で比べてみた場合、最寄駅から3分の中古マンションを1,000万円で購入したとします。

リセールバリューが96%なので、10年経過して売る場合、960万円で販売できる為、ほとんど値下がりしません。

これが最寄り駅までバスで15分の中古マンションだと、リセールバリューが76%なので760万円でしか売れないのです。

つまり、リセールバリューが高いと資産価値も下がらないから中古マンションを持っていても安心です。

東京23区のリセールバリューが高い中古マンションなら、購入時より高い価格で売れるケースも多くなります。

中古マンションのリセールバリューはどうやったら分かる?

中古マンション選びで重要なリセールバリューはどうすれば分かるの?という人も多いのではないでしょうか?

東京23区のリセールバリューは、ネット情報もたくさんありますが、その他の地域で中古マンションを探している場合、リセールバリューが分からないということもあるので、ここからは、リセールバリューの計算方法や探し方をご紹介します。

リセールバリューの計算方法

リセールバリューは、東京23区内だとネットなどで調べる事も可能ですが、その他の地域だと分かりづらい場合もあります。

東京23区以外の中古マンション購入を検討されているなら、どのようにしてリセールバリューの計算方法を知っておくと良いでしょう。

リセールバリューは、新築販売時の価格と現在の価格に次の式を適用して算出します。

リセールバリューの計算式
リセールバリュー(%) = 中古販売時の価格 ÷ 新築販売時の価格 × 100

中古マンションの場合
【新築販売時 】坪100万円→ 【中古販売時】坪112万円=112%(リセールバリュー) 

新築販売時の価格と現在の価格が分かれば、大阪でも福岡でもリセールバリューの計算ができますので、購入前にリセールバリューを計算をしてみるのも一つです。

WEB検索や不動産業者に確認してみる

リセールバリューは、自分で新築時と中古販売時の価格を調べて計算する方法もありますが、その他の方法もあります。

自分で調べるリセールバリュー
  • 大手不動産業者のホームページで確認
  • 中古マンションを扱っている不動産業者に聞く
  • ネットで駅名からリセールバリューを調べる
  • 大手住宅サイトのリセールバリューが落ちない街を参考にする
  • SNSのリセールバリュー口コミを参考にする

主にWEB検索でリセールバリューが下がらない中古マンションを探す事ができます。特にSUUMOのサイトでリセールバリューの目安となる項目が多く紹介されていますので参考にして下さい 。

リセールバリューが高い中古マンションのポイントとは?

リセールバリューがどのようなものか分かったけど、同じ駅から近い中古マンションでもリセールバリューが異なるということもあります。

なぜなら、中古マンションによって微妙に立地条件や交通の便などが異なるからです。

こちらでは、リセールバリューが高い中古マンションのポイントをチェックします。

駅から徒歩圏内

リセールバリューが高い最寄り駅をネットで紹介していますが、駅から徒歩圏内かどうかが重要なポイントになります。

まず、賃貸サイトなどでもそうですが、中古マンションの条件に駅から徒歩3分以内とか5分以内とかで選ぶ人も多いのです。もちろん、駅から近ければ近い程、欲しいという人は多くなりリセールバリューが高くなります。

交通の便が良い

駅から徒歩圏内と同じくリセールバリューのポイントになるのが交通の便です。

駅から近いだけではなく、最寄り駅に何路線くらい電車が乗り入れているか?中古マンションの近くにバス停があるか?職場へ乗り換えせずに行ける電車の路線があるか?などが重要視されます。

電車とバスはもちろん、地域によってはコミュニティバスなども考えて選ぶ場合もあるので、乗り入れ路線が多く、交通の便が良ければリセールバリューも高くなります。

生活環境が整っている

リセールバリューが高い地域でも、購入した中古マンション周辺の生活環境が整っているかどうかで微妙にリセールバリュー値が異なります。

例えば、ファミリー世帯ならば、小学校から近い中古マンション購入を希望する事もあり、中古マンションの近くにスーパーや商店街があるとリセールバリューは高まります。

他にも、郵便局や銀行などの金融機関や大きな公園、有名な観光スポットやテーマパークが近い場合も局所的にリセールバリューが上がる場合もあるのです。

30代~50代が住宅を選ぶ時に重要だと考えるポイント

リセールバリューとこのようなポイントを押さえて中古マンションを選ぶと再販する時も高く売れる可能性が高くなります。

まとめ

このように、中古マンションを購入する際はリセールバリューをチェックすることが重要になってきます。

どうしても価格や中古マンションの状態等が気になってしまいますが、リセールバリューが低い物件を選んでしまうと購入金額を予想を下回る金額でしか売却できないという事態になる事もあるのです。

まずは、不動産サイトなどでリセールバリューを調べて、資産価値が下がらない中古マンションを選ぶことが大切です。