- 壁の塗り替えや張り替えにかかる費用と工期の目安
- 壁の設置にかかる費用と工期の目安
- 壁の撤去にかかる費用と工期の目安
テレワークが増えたためワークスペースを作りたい、子供が独立したので部屋の壁を取り払いたいなど、部屋の壁に関するリフォームは手軽にできるリフォームのひとつです。DIYで楽しみながらリフォームするという人も増えています。
今回は壁のリフォームについて工期や費用、DIYでできる壁のリフォーム事例をご紹介します。中には低予算・短期間でできるものもありますのでぜひ今後リフォームを行うときの参考にしてみてください。
壁の塗り替え・張替えにかかる費用と工期の目安は?
壁の塗り替え・張替えは、間取りや機能面では特に不満を感じていないものの、見た目を変えて気分を一新したいという人に特におすすめのリフォームです。
事務員
浜崎編集長
事務員
浜崎編集長
それでは、リフォーム業者に依頼した場合とDIYで行う場合の費用や工期についてみていきましょう。
[ad01]業者に依頼する場合の費用と工期の目安は?
現在ある壁を活かしてリフォームする方法としては、壁紙の張替え、塗装のほか、仕上げ材の変更や壁に空いた穴の補修などが考えられます。
一般的には手に入らない壁紙を使ったり、張替え部分が広かったりする場合には業者に依頼したほうが無難です。
壁紙の張替え
壁紙の張替え費用は、クロス(壁紙)費用と工事代金で決まります。
クロス費用はグレードや素材によって異なり、一般的なビニールクロスの場合には量産品と1000番台といわれるハイグレードなものがあります。素材はビニールのほか紙クロス、織物クロス、木質クロス、珪藻土壁・漆喰クロスなどさまざまなものがあり、それぞれ吸湿性が良い、防音性能が高いなどの特徴がありますので、調べてみると面白いでしょう。
費用は部屋の広さによって異なりますが、一般的なクロスならばクロス費用と工事費を合わせた金額で、一部屋当たり5万円から15万円程度です。
壁の塗装
壁の塗装はペンキや専用のオイルなどで行います。色にバリエーションが豊富でカフェや店舗のような質感を出せるのが特徴です。もっとも壁紙から塗装仕上げに変更する場合には、下地を変更しなければならないために手間がかかります。
費用は、塗装する面積の合計が100㎡ぐらいの場合で、下地パテ処理と塗装を合わせて10万円から20万円程度です。
仕上げ材の変更
仕上げ材の変更とは、壁を漆喰の壁にしたり、エコカラット(タイル状の装飾材)を張り付けたりして高級感のある壁にする工事を言います。
費用は施工面積や素材によりますが、リビングの一部の仕上げ材を変えるような工事だと、10万円から20万円が相場です。
壁穴の補修
壁穴の補修は、壁の内側にある石膏ボードを補修して、その上から壁紙を張り付ける方法で行います。一か所あたり2万円から3万円程度です。
おすすめのDIY方法とは?手順と注意点も解説!
壁紙の張替えや仕上げ材の変更はDIYでリフォームすることもできます。タイル調やレンガ調、少し派手な柄のものなど自由に選ぶことができるために人気です。
壁紙は壁紙のりで貼り付けますが、壁紙の裏にのりがついているもの、シールタイプのものもあります。
賃貸住宅で原状回復が必要な壁については、はがせるシールの壁紙もありますので、探してみるとよいでしょう。
費用は壁紙代とのり代のみですので、業者に依頼するよりもかなり経済的にリフォームできます。壁紙は一般的にメートル単位で販売されており、のりなし、のり付きともに価格は200円/mから400円/m程度です。はがせるシールタイプのものはやや高めで、1mあたり1,000円程度からとなっています。
塗装や仕上げ材の変更についてもDIYでリフォームすると費用がかなり抑えられます。
もっとも、素材選びや施工方法は壁紙よりも難易度は高めです。ペンキやオイルの塗装は塗りムラができたり乾くまで時間がかかったりすることから、初めて行う場合には塗料の選び方、特徴を十分に調べて準備しましょう。
[ad08]壁の設置にかかる費用と工期の目安は?
ワークスペースを新しく作ったり、子供部屋が必要になったりしたときには、壁を新しく設置して部屋数を増やすことができます。
単に壁を設置するほか、アコーディオンカーテンやパーテーションの設置などさまざまな方法が考えられますので、メリット・デメリットや工期・費用を比較検討して選ぶことをおすすめします。
部屋数を増やす方法とそれぞれのメリット・デメリットとは?
部屋数を増やす方法としては、壁を設置するほか、スライドウォールや可動式収納棚を設置したり、ロールスクリーンやアコーディオンカーテンを設置したりすることが考えられます。いずれも部屋にレール引いて間仕切りとなる可動式のものを設置する方法です。
また、簡単に取り外しが可能な突っ張り式のパーテーションを設置するという方法もあります。これらの費用や工期の目安は以下の表のとおりです。
リフォームの方法 | 費用 | 工期 |
間仕切り壁の設置 | 15万円程度(壁のみ) 30~50万円前後(電気工事含む) |
3日~1週間 |
ロールスクリーンやアコーディオンカーテンの設置 | 5万円~10万円 | 1日 |
スライドウォールの設置 | 25万円程度(設置のみ) 50万円程度(壁撤去含む) |
1日~3日 |
可動式収納棚の設置 | 5万円~10万円 | 1日~3日 |
パーテーションの設置 | 2万円~5万円 | 1日 |
もっとも、どの方法を選ぶかは、費用や工期のほか、遮音性、遮光性、独立性を考える必要があり、どの方法も一長一短あります。
間仕切り壁を設置するのは一般的な方法で、遮音性・遮光性・独立性ともに優れていますが、いったん施工してしまうと元に戻すのに費用と手間がかかります。また、部屋の大きさによっては解放感が失われることもあるでしょう。
ロールスクリーンやアコーディオンカーテン、スライドドアは簡易に設置でき、取り外しも容易ですが、特に遮音性の面で問題がありますので、子供部屋を増やすような時にはあまり向かないかもしれません。
可動式収納棚は収納が増える点で一石二鳥です。もっとも、収納分のスペースが必要になるためにそれだけ広いスペースが必要になります。
部屋を増やす目的とメリット・デメリットを考えて、自分に合った方法を見つけてみましょう。
[ad09]壁を設置する場合の注意点とは?
壁の設置は、将来の家族構成や生活の変化に備えて撤去しやすさも考慮しておいた方が良いでしょう。本格的な壁を設置すると、将来その部屋がいらなくなったときには撤去工事を依頼しなければなりません。また、ワークスペースが欲しいだけであれば、スライドウォールやパーテーションのみで済む場合もあるでしょう。中には、半透明パネルやガラスのものもありますので、方法によっては間仕切りによる圧迫感を和らげることができます。
また、子供部屋を増やす場合には、配線などの電気工事やエアコンの配管が必要かについても検討しなければなりません。
壁の撤去にかかる費用と工期の目安は?
子どもが独立する、書斎がいらなくなったなどにより、壁を撤去したいということもあるでしょう。壁の撤去もリフォーム業者に依頼すれば簡単です。
DIYでもできないことはないですが、構造上撤去することができない壁があったり、配線を傷つけてしまったりする恐れがあるために、リフォーム業者に依頼した方がよいでしょう。
[ad10]壁の撤去にかかる費用と工期の目安は?
壁の撤去費用の目安は、20万円から50万円、工期は3日から1週間程度です。
壁の撤去費用は、壁の大きさ、部屋の広さのほか、内装や壁紙の張替えにどれぐらいの手間がかかるのか、電気工事が含まれているか、天井の高さの調整は必要かなどによって大きく変わってきます。
工事内容が増えれば増えるほど費用もかさみがちですので、追加費用で予算オーバーにならないよう、工事の前にリフォーム業者と綿密な打ち合わせをしておきましょう。
壁を撤去する場合の注意点とは?
壁を撤去する場合には、まず撤去工事が構造上問題ないものかを確認する必要があります。マンションの場合にはそれほど心配ありませんが、一戸建ての場合には壁自体で構造を支えている場合がありますので、あらかじめ建築図面をリフォーム会社に確認してもらいます。
また、電気の配線や配管を傷つけないように工事してもらうことも大切です。追加で電気配線のリフォームを行った場合には建築時の電気配線工事の資料に含まれていない配線があることがありますので注意しましょう。
壁の撤去には専門的な技術や知識が必要になってきますので、DIYで工事するのではなく、業者に依頼するのが無難です。
壁のリフォームでQOLを高めよう
壁のリフォームは比較的低価格でQOLを高めやすいといわれています。壁紙の変更で雰囲気が温かくなったり、あるいはシンプルでスタイリッシュなデザインになったりと、ずいぶん部屋の印象は変わるものです。また壁をリフォームするだけで、ライフスタイルの変化や住む人の変化に適した住まいを変えていくことができます。
壁の変更は簡単にできるリフォームですので、ぜひみなさんも検討してみてはしてみてはいかがでしょうか。