- 新築一戸建ての費用は「土地代」「建築費」「諸費用」の3種類に分けられる。
- かかる費用を把握し、予算をたてる。
- 予算は‟理想のマイホーム像”によって大きく左右されるので、明確に。
新しい住まいを検討する際、気になるのはやはり新築一戸建ての価格です。
最近では、新築一戸建ての価格推移が注目され、建築費用の平均も変動しています。また、気になるのがうわものの値段の相場や、注文住宅の中でも特に人気のある2000万円の間取りについてです。
この記事では、新築一戸建てのいくらかかったのか、そして費用のシミュレーションに役立つ情報を価格別に紹介していきます。新しい住まいに関する重要な情報を手に入れ、理想の住環境を実現するための一歩を踏み出しましょう。
[ad01]新築一戸建ての値段内訳を解説
新築一戸建てを建てるときの費用を大きく分けると「土地代」「建築費」「諸費用」の3種類に分けられます。
土地代と建築費は土地と建物本体の費用、諸費用はマイホームを所有するための税金や手続きに必要なお金を差します。
まずは、マイホームを購入する際に必要なこの3種類の費用について、特徴や地域別平均価格、費用の相場間について見ていきます。
土地代の相場
注文住宅購入の第一歩は、マイホームを建てるための土地探しです。そのため新築一戸建てを建てるとき最初に必要となる費用が「土地購入費」になります。
家族が今後暮らしていく場所となるので、近隣の生活環境だけでなく学校や職場への距離・今後の街の発展状況など、さまざまなことを考慮して慎重に決めるのがおすすめです。
事務員
浜崎編集長
地域別の1坪当たりの平均価格の相場は下記の通りです。
地域別1坪当たりの平均価格 | |
東京含む首都圏 | 110万7,657円/坪 |
東北地方 | 12万1,952円/坪 |
関東地方 | 115万8,360円/坪 |
中部地方 | 28万7,105円/坪 |
関西地方 | 55万8,384円/坪 |
中国地方 | 16万7,180円/坪 |
四国地方 | 14万2,459円/坪 |
九州地方 | 22万5,941円/坪 |
地域によって1坪当たりの値段が大きく異なるため、ご自身がマイホームを建てる地域の土地価格を把握してから予算を決める必要があります。
特に政令指定都市(東京・大阪・神奈川・京都・愛知・兵庫・埼玉・福岡など)では土地の単価が高額な傾向があります。都心部でマイホームを建てる方は予算に合わせて平米数を小さくするなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
[ad08]一戸建て建築費用の平均
「建築費」とは注文住宅のうわもの自体を建設するための費用のことを指します。
一戸建ての建築費用の全国平均は3,533万6千円です。
この建築費は、本体工事費・別途工事費の2種類があります。
本体工事費⇒建物自体の工事費
別途工事費⇒駐車場・庭・エアコン・照明・配線など、住宅の設備や外の部分の工事費
建築費は、土地代ほど都心部と地方での大きな差はありません。しかし、注文住宅で新築一戸建てを建てる場合には「どこにどのくらいこだわるか」によって大きく価格が変動するという面も。
事務員
浜崎編集長
諸手続き費用
新築一戸建てを建てる際には、家を保有するための税金や、マイホーム購入にかかる手数料など、各種「諸手続き費用」も必要になります。
事務員
浜崎編集長
新築一戸建ての諸費用は以下のとおりです。
諸手続き費用一覧 | ||||
1設計料 |
マイホームの設計を図面に起こしてくれたことに対する報酬
|
|||
2仲介手数料 |
土地の販売を仲介してくれた不動産会社に支払う報酬
|
|||
3印紙代 | 契約書を提出する際に必要な税金 | |||
4登録免許税 |
土地・マイホームを所有していると証明するための登記において必要な国税
|
|||
5司法書士の報酬 | 登記手続きなどを司法書士に依頼するときの費用 | |||
6地鎮祭、上棟式など | 住宅や施工業者の無事と安全を願って行う儀式 |
1.設計料
工務店やハウスメーカーに頼む場合の相場は総工事費の5%前後
※有名な建築士などに設計を頼む場合は異なる
2.仲介手数料
土地を販売してくれた業者に対する支払う料金
- 売買価格200万円以下⇒販売価格×5%+消費税
- 売買価格200万円超400万円以下⇒(販売価格×4%+2万円)+消費税
- 売買価格400万円超⇒(販売価格×3%+6万円)+消費税
3.印紙税
ローンを組む場合は3万円前後
4.登録免許税
土地と建物それぞれに登録免許税が必要
登記する時期や都道府県によって軽減税率が適用される可能性もあり
- 土地の所有権移転登記⇒評価額×2.0%
- 新築住宅の所有権保存登記⇒評価額×0.4%
- 評価額は購入額の50%~70%前後が目安
5.司法書士の報酬
新築戸建ての複雑な登記手続きは司法書士に依頼することが多く、相場はおよそ10万円前後※司法書士によって異なる
6.地鎮祭、上棟式など
マイホームが無事に建つように祈願する儀式。儀式を行わない場合は不要で、地域の文化や風習によって開催の有無は異なる
- 地鎮祭:着工前に工事が無事終わることを神様に祈る。約5万円
- 上棟式:骨組みがある程度出来てから施工業者への労いと安全祈願を込めて行う。約15万円(施工業者の人数や規模によって大きく変動)
この他にも火災保険や地震保険に加入する場合はさらに料金が発生するため、マイホーム購入前に諸費用の内訳を確認しておくことをおすすめします。
[ad10]一戸建て価格別プランを紹介!
ここからは、予算別の注文住宅プランをご紹介します!ご希望の予算で、どのようなマイホームを建てられるのか?ぜひ参考にしてくださいね。
1000万円台の家
「なるべく低予算で注文住宅を建てたい!」というコスト重視の方におすすめなのが、1,000万円台の注文住宅です。
最近では、おおむね敷地15坪以下の狭小住宅なども都心部を中心に多く建てられるようになってきました。
部屋数やドア、壁などを減らし、できるだけシンプルな作りにすることが住み心地の良い居住空間をデザインするためのポイントです。また、エアコンやコンセントといった設備を最小限に抑えることでさらに建築費用を節約できますよ。
事務員
2000万円台の家
2,000万円台の予算では、こだわる部分と節約する部分、それぞれにメリハリをつけた予算配分にすることで理想のマイホームを実現できます。
例えば、「キッチンだけにはお金をかけたい」「収納は最低限で大丈夫」「水回りの位置にはこだわらないから近くにまとめてもOK」など。生活導線や目的を絞って重要度が低い場所はできる限り節約することで、素敵な住宅が完成します。
浜崎編集長
3000万円台の家
全国の新築一戸建ての建設費で最も多い価格帯が3000万円代です。高級な内装・高価な素材を使用したデザインなど、特段費用がかかるこだわりでなければ、好みのデザインや設備を組み込めます。
シンプルな正方形・長方形の家ではなく、敷地を有効活用できるような形の家でも問題ありません。
また「アイランドキッチンにしたい」「ウォークインクローゼットが欲しい」「ベランダを広くしたい」など、内装の自由度も上がる予算となっています。
事務員
4000万円~の家
4,000万円以上ともなると「一般的な注文住宅+α」が可能になり、おおよそ全てのこだわりを実現した家を建てられます。
「ウッドデッキが欲しい」「広々とした中庭が欲しい」「内装を高級な素材でこだわりたい」など、あなたの理想に合わせた家つくりを行えます。
家の形から内装にいたるまで圧倒的に自由度が上がるため、建てるからにはこだわりの詰まった特別なマイホームを!とお考えの方は、4,000万円以上の予算を用意しておくのがおすすめです。
浜崎編集長
まとめ
注文住宅には「土地購入費」「建築費」「諸費用」の3種類の費用が発生します。きちんとそれぞれの費用を考慮した上でマイホーム購入予算を決めなければ、予算オーバーとなってしまうこともあるため注意が必要です。
また、自分に合う新築戸建てを建てるために最も大切なことは、「家のどの部分にどのくらいこだわるか」ということをきちんと明確にしておくことです。家を建てる立地や、どんな設備を導入するのかによって、金額は大きく左右します。
予算やこだわりをよく検討した上で、家族みんなが長く快適に暮らせる特別なマイホームを手に入れてくださいね。