インテリアコーディネーターとは?合格率や仕事内容と年収、インテリアデザイナーとの違い

この記事のざっくりしたポイント
  1. インテリアコーディネーターの仕事は住宅、店舗、商業施設などの空間をデザインし提案すること
  2. 独学で資格を取得し、インテリアコーディネーターになることも可能
  3. 顧客から信頼を得るため、また就職や転職を有利に進めるためにも取得しておくと良い

インテリアコーディネーターはお客さまの希望に沿ったインテリアを選び組み合わせる空間デザイナーです。テレビや雑誌で目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

この記事ではインテリアデザイナーの仕事内容や年収、就職先や資格取得の難易度などを紹介します。またインテリアデザイナーに向いている人、向いていない人の特徴についても解説します。

Contents
  1. インテリアコーディネーターとは
  2. インテリアコーディネーターの仕事はきつい?1日の流れを解説
  3. インテリアコーディネーターになるには?独学でも合格できる
  4. インテリアコーディネーターに向いている人の特徴
  5. まとめ
  6. 2021年の記事
  7. インテリアコーディネーターの年収は平均378万円
  8. インテリアコーディネーターで年収1,000万円は可能?
  9. インテリアコーディネーターは激務?きつい?仕事内容や将来性について
  10. インテリアコーディネーターになるには?
  11. まとめ

インテリアコーディネーターとは

インテリアコーディネーターとはすでにある製品を使って空間デザインをする仕事です。インテリアや住宅、商品に関する知識をもとに、家具やカーテン、照明などを使い空間をデザインします。お客さまの要望に応えるだけでなく、提案やアドバイスすることもインテリアコーディネーターの仕事です。

関連する資格としてインテリア産業協会が実施する「インテリアコーディネーター資格試験」があります。この資格はインテリアコーディネーターに必須の資格ではありません。資格がなくても専門知識と経験、提案力などがあればインテリアコーディネーターになることはできます。

MEMO
ただし必要な知識を身に着けている証として資格を取得しておくと、お客さまから信頼を得やすく仕事がしやすいでしょう。

インテリアコーディネーターとインテリアデザイナーの違い

インテリアに関する仕事としてインテリアコーディネーターのほかにインテリアデザイナーがあります。どちらも室内空間のデザインを手掛ける職業ですが、その業務内容は異なります。 

インテリアコーディネーターは既製品を組み合わせて室内をデザインする仕事です。それに対してインテリアデザイナーは、ゼロから空間を作り上げることが仕事です。既製品を組み合わせる以外に既製品でイメージ通りにならないときはオーダー製作にも対応します。

さらには建物の設計にも携わることもあるためインテリアデザイナーには設計や内装などの知識やCADスキルも必要です。一方インテリアコーディネーターは、主にインテリアメーカーの商品を取り扱い、オーダー製作はしないことがほとんどです。

 

インテリアコーディネーターとインテリアデザイナーは呼称は似ているものの全然違う業務内容ということだね!

 

 

インテリアコーディネーターの仕事はきつい?1日の流れを解説

インテリアコーディネーターの仕事はインテリアの組み合わせを考えることが中心と思われがちですが、実はそれだけではありません。職場によっては接客やコンサルティングなど「人と接すること」に多くの時間を割く仕事です。どういうことか仕事内容と1日の流れを見てみましょう。

インテリアコーディネーターの仕事内容

インテリアコーディネーターの仕事は住宅やオフィス、店舗、商業施設などの空間をデザインし提案することです。決定したプランに基づいて発注や納品も行います。主に取り扱うのは家具やカーテン、天井や床・壁紙、照明器具、住宅設備機器などです。さらにラグやクッションなどのファブリックや観葉植物といったアイテムも提案することがあります。

ハウスメーカーで勤務する場合はお客さまの予定に合わせて打ち合わせが夜からになることもあれば、1日に何件も外出することもあるでしょう。デパートやインテリアショップで勤務する場合は、来店されたお客さまに対するコンサルティングを営業時間内で行うことが中心となります。

どこで働くにせよ提案書や見積書、資料作成などの事務作業を打ち合わせの前後や合間の時間に進めるといったことも多く残業も少なくありません。

 

意外と地味な業務もこなしてるんですね。

 
 

そうだね。華やかな職業に見えるけど、実は事務作業も多い仕事だよ。

 
 

インテリアコーディネーターの1日の流れ

では具体的な1日の流れを見てみましょう。インテリアショップ勤務とハウスメーカー勤務に分けて1日のスケジュールを紹介します。

【インテリアショップ】

STEP.1
9:30
出社、メールチェックなど 
STEP.2
10:15
開店前のショップの掃除、開店準備
STEP.3
11:00
ショップ開店、お客さまとの打ち合せと提案資料づくり
STEP.4
14:00~15:00頃
昼食
STEP.5
15:00~
外出して打ち合せや現場へ
STEP.5
19:00
勤務時間終了

ショップが閉店する19時で勤務が終わる場合のスケジュールです。打ち合わせが続くときは残業して事務仕事をする場合もあるため、日によって仕事が終わる時間は異なります。

【ハウスメーカー】

STEP.1
8:30
出社、メールチェック 
STEP.2
9:00
ミーティング
STEP.3
10:00
お客さまと打ち合わせ
STEP.4
12:00
休憩
STEP.5
13:00
建築現場へ
STEP.5
16:00
資料作成
STEP.5
18:00
事務処理
STEP.5
19:00
退社

日によっては夕方以降に打ち合わせが入ることもあるため退社時間は日によって変わります。

インテリアコーディネーターになるには?独学でも合格できる

インテリアコーディネーターになるための資格は不要です。しかし資格があれば今後の活動に有利なため、取得しておくことをおすすめします。しっかりと対策して勉強をすれば独学でも合格可能です。一次試験と二次試験があるうち、一次試験は暗記を徹底すれば独学で合格できます。二次試験はプレゼンテーションと論文です。かんたんな試験ではありませんが繰り返し過去問題集を解き、時間内に図面・論文を完成させられるようにしておきましょう。

MEMO
一次試験合格後、3年以内に二次試験に合格すればインテリアコーディネーターの資格を取得できます。

大学や専門学校、民間のスクールに通う

インテリアコーディネーターになるには大学や専門学校、民間のスクールを卒業するのが一般的です。大学や専門学校の建築・インテリア系の学科では資格取得に対応したカリキュラムが用意されているところもあります。卒業後にハウスメーカーやインテリアショップなどに就職するのがスタンダードでしょう。

インテリアコーディネーターの資格取得難易度

インテリアコーディネーター資格試験の難易度はやや高いといえます。2015年~2019年まで、一次試験・二次試験を通じた合格率は22.5%~25.1%です。

一次試験の合格率は30%前後、二次試験の合格率は60%前後で二次試験より一次試験の合格率のほうが低い傾向にあります。一次試験に合格しなければ二次試験を受験できませんので、まずは難易度の高い一次試験をクリアする必要があります。

インテリアコーディネーターの合格率

では一次試験と二次試験の合格率を具体的に紹介します。

【一次試験】

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年 9,640人 3,166人 32.8%
2020年 9,041人 2,693人 34.1%
2019年 6,992人 2,428人 34.7%
2018年 8,542人 2,766人 32.4%
2017年 8,202人 2,541人 31.0%
2016年 8,328人 2,560人 30.7%
2015年 8,927人 2,603人 29.2%

一次試験の合格率は30%前後です。インテリアコーディネーターの資格試験を実施しているインテリア産業協会は、合格ラインを公開していません。ただ合格ラインは一般的に総合点の70~75%程度といわれています。 

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【二次試験】

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年 3,951人 2,334人 59.1%
2020年 3,526人 2,045人 58.0%
2019年 3,292人 1,896人 57.6%
2018年 3,620人 2,135人 59.0%
2017年 3,417人 1,931人 56.5%
2016年 3,405人 2,055人 60.4%
2015年 3,417人 2,063人 60.4%

※二次受験対象数は 一次試験合格者数+二次試験再受験者数の合計です。

二次試験の合格率は60%前後です。一次試験と同じく二次試験の合格ラインも明示されていません。

2022年度インテリアコーディネーター資格試験

2022年度のインテリアコーディネーター試験の開催日は以下の予定です。

  • 一次試験:2022年10月9日(日)
  • 二次試験:2022年12月4日(日)

※試験概要等の詳細は4月下旬ごろインテリア産業協会WEBサイトで公開予定です。

インテリアコーディネーターの主な就職先や給料、年収

インテリアコーディネーターの就職先は主に次のようなものです。

インテリアコーディネーターの就職先
  • 住宅(ハウス)メーカー、工務店、建築会社、内装施工会社
  • 建築設計事務所、デザイン事務所
  • リフォーム専門会社、リフォームショップ
  • 照明、建材、家具、キッチンなどの各メーカー
  • インテリアショップ、ショールーム
  • マンション販売会社、ディベロッパー、不動産会社
  • 住宅関連出版社

一番多い就職先はハウスメーカーといわれています。 日本には数多くのハウスメーカーがあるため、インテリアコーディネーターの求人が最も多いからです。 独立してフリーランスとして活動する人も少なくありません。夫の転勤に伴う転職や、出産後に社会復帰をする際にもスキルや経験を生かして活動できるため、インテリアコーディネーターは女性にも人気の高い職業です。

企業で働くインテリアコーディネーターの平均年収は約380万円といわれています。ただし企業によって差があるでしょう。インテリアコーディネーターの資格を持っていると、給与に上乗せして「専門職手当」などが付く場合もあります。

インテリアコーディネーターに向いている人の特徴

インテリアコーディネーターに向いている人は次のような特徴をもった人です。

インテリアコーディネーターに向いている人
  • 人とコミュニケーションが好きな人
  • 流行に敏感な人
  • 体力がある人

人とコミュニケーションが好きな人

インテリアコーディネーターの仕事はお客さまと話すことが多く、その点では接客業と同じだといっても過言ではありません。相手の希望・要望を引き出し、イメージを共有できるコミュニケーション能力が必要です。

相手はお客さまだけではありません。メーカーや建築業者との打ち合わせや情報の共有、ときには交渉ごとも必要となります。 意見が合わないと感じたときでも、あきらめずに解決策を探し提案できる粘り強さも必要です。

流行に敏感な人

インテリアにも流行がありますので、そのときの流行に敏感な人が求められます。お客さまのニーズに応えられるよう、新商品に関する知識だけでなく、デザインの流行や時代の流れを把握しておく必要があります。

体力がある人

先に紹介したスケジュールを見てもわかるとおりインテリアコーディネーターはオフィスや店舗での事務や、打ち合わせ以外に外出の多い仕事です。何度もお客さまのところや建築現場に向かうことがあり、忙しい日も多いでしょう。そのため体力がある人がインテリアコーディネーターに向いています。

インテリアコーディネーターに向いていない人の特徴

最後に補足としてインテリアコーディネーターに向いていない人の特徴を解説します。繰り返しになりますが、インテリアコーディネーターは多くの人とコミュニケーションをとりながら仕事を進める必要があります。そのため人と話すのが苦手な人には難しい仕事といえるでしょう。

また、こだわりが強すぎる人も向いているとはいえません。インテリアコーディネーターは「自分が好きなデザインをする」のではなく「お客さまに満足してもらえるデザインをする」ことが重要です。こだわりが強く、インテリアを自分好みにコーディネートしたいという人は難しく感じるかもしれません。

 

自分のセンスではなく、顧客が求めるコーディネートができるかどうかが重要です。

 

まとめ

インテリアコーディネーターの仕事は住宅、店舗、商業施設などの空間をデザインし提案することです。インテリアに関する知識やセンスだけでなく、コミュニケーション能力が必要とされます。

インテリアコーディネーターになるためのスタンダードな方法は、大学や専門学校、スクールを卒業することです。ただし独学で資格を取得し、インテリアコーディネーターになることも可能です。資格は必須ではありませんが顧客から信頼を得るため、また就職や転職を有利に進めるためにも取得しておくことをおすすめします。

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2021年の記事

この記事のざっくりしたポイント
  1. 収入の面では他の職業と比べると恵まれているとは言えない
  2. 高収入を得たいなら、着実に経験を積んで独立を目指すのが良い
  3. リノベーションが流行している昨今、インテリアコーディネーターの需要は高まると考えられる

内装や家具の選択・配置に関するアドバイスを行うインテリアコーディネーターは、長い時間を過ごす住空間を快適にする仕事として注目を集めています。インテリアコーディネーターを目指したい!と思った時に気になるのは、その年収や将来性でしょう。また、当然ながら仕事の内容が収入に見合っているのかも気になると思います。インテリアコーディネーターは稼げる仕事なのでしょうか。その実態に迫ります。

インテリアコーディネーターの年収は平均378万円

結論から述べるとインテリアコーディネーターの平均年収は378万円と試算されています(インテリアコーディネーターに限定した給与調査は行われておらず、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を元に民間機関が試算した数値)。令和2年9月に国税庁が発表した民間給与実態調査によると給与所得者全体の平均が約436万円。この数字と比較すると、インテリアコーディネーターの年収は決して高いとは言えないことがわかります。しかし378万円はあくまで平均値。業種、年齢、学歴、地域による差を詳しく確認していきましょう。

業種別インテリアコーディネーターの年収

インテリアコーディネーターの主な活躍の場は「住宅メーカー」「リフォーム専門会社」「家具販売店」「デザイン事務所」など多岐に渡ります。またデザイン事務所を起業する、フリーランスとして活躍するといった独立の選択肢もあります。どこでどのように活躍するかによって得られるおおよその年収は変わります。

業種 平均年収
住宅メーカー 380万円
リフォーム専門会社 370万円
家具販売店 360万円
デザイン事務所 370万円~700万円
独立 400万円〜

また同じ業種でも雇用形態によって収入は変動します。一般的に正規雇用の方が契約社員・パートタイマーなどの非正規雇用よりも収入が高い傾向にあります。

年齢別インテリアコーディネーターの年収

次に年齢別の年収分布です。他の職業同様年齢に応じて年収が上がり、50歳台前半でピークを迎える傾向にあるようです。

年齢 年収
20~24歳 234.2万円
25〜29歳 305.0万円
30〜34歳 351.4万円
35〜39歳 385.1万円
40〜44歳 415.1万円
45〜49歳 438.8万円
50〜54歳 457.1万円
55〜59歳 450.5万円
60歳以上 337.7万円

 

最新の民間給与実態調査によると50代の平均年収は500万円台なので、やはり平均と比較すると高い収入が望めるとは言い難い職業と言えますね。

 

学歴別インテリアコーディネーターの年収

インテリアコーディネーターに学歴は原則必要ありませんが、他の業種同様大学卒の方が収入が多い傾向にあります。

学歴 年収
大卒 567万円
短大卒 426万円
高卒 363万円

地域別インテリアコーディネーターの年収

インテリアコーディネーターに限った話ではないですが収入には地域差も大きいです。大都市ほど高収入となる傾向が強いです。

都市 年収
北海道 340万円
宮城 378万円
東京 529万円
神奈川 416万円
愛知 416万円
大阪 454万円
広島 378万円
福岡 378万円

インテリアコーディネーターで年収1,000万円は可能?

ここまで説明してきたのはあくまで平均値です。インテリアコーディネーターとして今後キャリアを積んでいきたい人にとって、気になるのは「将来的にどれほどの年収が見込めるか」でしょう。「将来的に1,000万円ほど稼ぎたい」という人にインテリアコーディネーターは向いているのでしょうか。

インテリアコーディネーターの年収シミュレーション

インテリアコーディネーターは資格も大切ですが経験が物を言います。そのためキャリアを積むほどに年収アップが見込めます。

キャリアステージ 目安年収
新米インテリアコーディネーター 250万~350万円
中堅インテリアコーディネーター 400万~500万円
ベテランインテリアコーディネーター 500万~600万円
独立 100〜1,000万円

就職して数年は、いわばインテリアコーディネーターのいろはを学ぶ時期です。クライアントが求めることを知り、スキル・センスを磨きます。他の仕事でも同様ですが最初はやはり年収が低いです。ただしインテリアコーディネーターの有資格者に対して手当てが支払われる会社もあるようです。

5年ほど経験を積めば中堅として扱われる時期に差し掛かります。関係者との信頼関係もでき、自ら舵を取って進める仕事も増えるでしょう。インテリア設計業務に携わるなど専門性の高い仕事も積極的にこなすことで収入も徐々にアップします。

MEMO
10年も経てばベテランの域です。組織の管理を任せられる機会もあるかもしれません。責任ある仕事が増える分、年収も増えるでしょう。

企業で実績や人脈を形成し独立すれば収入アップも可能

豊富な実績と人脈があれば独立も可能です。独立すれば企業の給与形態の枠に捉われず、また直接報酬を得られるため、大幅な収入アップも夢ではありません。ただし独立するということは個人の名前で仕事を受注するということ。生半可では通用しません。唯一無二のスキルを武器に1,000万円以上稼ぐインテリアコーディネーターもいれば、単価の低い仕事しか受注できないインテリアコーディネーターもいます。

 

独立までの道のりは短くないですね。

 

 

将来的に独立したいと考えるなら「この人に頼みたい!」と思ってもらえるインテリアコーディネーターを目指しましょう。

 

インテリアコーディネーターは激務?きつい?仕事内容や将来性について

インテリアコーディネーターの年収は比較的低いですが、やりがいがある仕事であることは確かです。仕事内容や将来性についてもチェックしましょう。

インテリアコーディネーターの仕事内容

インテリアコーディネーターの主な仕事は新築の注文住宅やリフォームなど住空間におけるインテリアのアドバイスを行うことです。内装・家具・住宅設備・照明器具・ファブリック・壁紙など、提案対象は数多くあります。顧客の生活スタイルや価値観、予算などを踏まえ、最適なコーディネートを行うことが使命です。

また住空間だけでなくオフィスや店舗、ホテル、商業施設、医療施設など公共の場のコーディネートを担うこともあります。インテリアコーディネーターの業務の中でも重要なのは顧客との打ち合わせです。相手にニーズを知ることが重要だからです。打ち合わせは土日祝日に行われることが多く、またお客様の都合に合わせて稼働するため、インテリアコーディネーターはカレンダーに沿った働き方ができる職業ではありません。

MEMO
土日祝日休みでない代わりに平日を休みとしている会社も多いようです。休日の規定や就業時間・規則は企業によって異なるため、就職・転職の際にはしっかりチェックしましょう。

インテリアコーディネーターの将来性

インテリアコーディネーターの需要は今後もあると予想できます。ただし新築住宅よりもリフォームのニーズが高まりそうです。2020年現在、新設住宅着工戸数82.5万戸。1996年頃の約半数にまで減少しています。この減少は今後も続き、2030年には70.5万戸まで減ると試算されています(出典:国土交通省「建築着工統計年報」

一方空き家の増加は深刻です。平成30年時点で空き家は846万戸(出典:総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査」)。このうちリフォーム・リノベーションが必要な住宅は相当数あるでしょう。

 

インテリアコーディネーターに何が求められているかを適切に把握すれば、その未来は明るいと思います。

 

インテリアコーディネーターになるには?

インテリアコーディネーターになるために必ず必要な資格はありません。「インテリアコーディネーター」資格を取得すれば就職の際プラスにはなりますが経験でカバーすることは十分可能です。資格取得のほか、インテリアコーディネーターになる方法を紹介します。

インテリアコーディネーターを目指せる学校

インテリアコーディネーターへの最短の道は学校に通って専門的な知識を身につけることです。大学・短期大学の建築学科・デザイン学科、専門学校などさまざまな選択肢があります。学校で学べる建築・設計に関する知識、製図ツールの使い方などは仕事に就いた後すぐに役立つでしょう。

インテリアコーディネーターで目指したい資格

すでに別の業界で仕事をしている、あるいは子育て中にインテリアコーディネーターを目指したいという方は、独学で資格を取得するのも手です。インテリアコーディネーター資格試験の概要は以下の通り。

試験日 一次試験:毎年10月
二次試験:毎年12月
受験資格 年齢・性別・学歴・職業・経験等不問
試験地 北海道・岩手県・宮城県・群馬県
・東京都・愛知県・石川県・大阪府
・広島県・香川県・福岡県・沖縄県
 全12地域
受験手数料 14,850円
(一次試験のみは11,550円)
試験科目 一次試験:学科(マークシートによる択一式)
二次試験:プレゼンテーション・論文(記述式)
合格発表 一次試験:当年11月二次試験:翌年2月

合格したら資格者登録申請を行い資格登録証を受け取る必要があります。インテリアコーディネーター資格試験の一次・二次通じた合格率は20%台前半。4〜5人に1人が合格する計算です。

 

独学でも合格できるような試験でしょうか?

 

 

独学で合格する人もいるし、専門学校や通信講座を活用して試験対策する人もいるよ。

 

まとめ

空き家が増え続け、リノベーションが流行している昨今、インテリアコーディネーターの需要は高まると考えられます。インテリアに興味がある、人々が快適に暮らす手助けをしたいという人は、インテリアコーディネーターを目指すのがおすすめです。

しかし収入の面では他の職業と比べると恵まれているとは言えません。このようなインテリアコーディネーターの裏側もしっかり知っておくべきでしょう。インテリアコーディネーターとして将来高収入を得たいなら、着実に経験を積んで独立を目指すことです。自分にしかできないコーディネートを実現しファンを増やせば、フリーランスインテリアコーディネーターとしての未来は明るいでしょう。